2021 手漉き紙、銅版画、カーボランダム 1860×2760(8組) 山は一枚の葉からできていると感じる。 声は一つの音からできていると感じる。 このような感覚を可視化することが制作の動機である。この動機から、紙の厚みや版のざらつきなど、感触を確認しながら制作している。手の痕跡が ものに残る。ものがあるから痕跡が残る。このような各対象の関係性により、私の作品は成立している。今回の作品では、「紙と版」の関係を探るこ とを制作の軸とした。